2013年4月9日火曜日

北八ヶ岳スノーシューハイク(3月3日)

寒い日が続き,外に出ることが少なくなっていました。古い友人に誘われて,北八ヶ岳をスノーシューハイクしたのは,春が近づいて来たのが感じられた日でした。

昨年も誘われたのですが,天候不順で予定変更になり参加不能。今年は天気予報も好天を教えてくれていたので,楽しみでした。

行先は北八ヶ岳。それは,蓼科にある小屋のすぐ近く。3月3日の土曜午後に参加する皆さんと一緒に茅野駅からクルマでビーナスラインを遡ること約30分。ピラタスロープウェイへの分岐を右に分けてやや進むと,『ピラタスの丘』への分岐が右にあります。その辺りには数軒のペンションやカフェが集まっていますが,その中の一つ『歩絵夢』さんがその日の宿です。

ビーナスラインには外灯が設置されていますが,その外灯は通し番号が付いています。東急リゾートへのインターのやや手前にあるビーナス像を起点(0相当)として一定距離ごとに番号が大きくなっていきます。『歩絵夢』さんは,外灯番号でいうと98番~99番付近になります。

標高はほぼ1600m。夏は涼しくて快適な場所ですが,訪れたのは東京でも雪が降った直後。ビーナスラインから見る蓼科山はこんな感じでした。




交通量が多いので道路は除雪されていますが,場所によっては凍結。スタッドレスなしでは危なくて走れません。

着いた日は早速飲んだり温泉へ入ったりと,冬のペンションを満喫します。一つだけ大事な準備で,レンタルスノーシューを靴に合わせて調節しました。

翌日,美味しい朝食を頂いたら出発です。クルマでピラタスロープウェイ駅まで行き,ロープウェイで山麓駅(1750m)から山頂駅(2230m)まで一気に高度を上げます。




ロープウェーからは蓼科山がよく見られます。




北横岳方向は真っ白な世界が広がっていて,これから訪れる先の眺めに期待を抱かせます。

山頂駅でスノーシューを装着し,歩き始めました。結構人がいます。スキヤーあり,スノーボーダーあり,スノーシューハイカーありで,皆さん思い思いに冬の自然を楽しんでいます。

坪庭も夏の景色とは大違い。




まずは,縞枯山荘を目指します。スノーシューで歩いたのは初めてですが,ワカンより歩きやすく,且つアイゼンを装着したような安定感を感じることもできます。柔らかい新雪でも深さ5~10cm程度でとどまり,自在に歩けるのが楽しいですね。

縞枯山荘から来た道を少しだけ戻り,スノーシューハイク様につけられた冬道を登ります。縞枯山の夏道は山荘を超えたあたりを頂上へ直登になりますが,この道は頂上を右からゆるく巻きながら登るように進みます。

しばらく上ると,やや開けたところに出,そこからの眺望が絶景でした。




写真右手の白い頂が御嶽山,左手の白い連山が,南アルプスです。茅野の市街の向こうに,ぁsん学大パノラマが広がります。

御嶽山の更に右手には,北アルプスも見えています。用句注意すると,槍の穂も。




このへんはシラビソの樹林帯です。道もはっきりとしていないので,冬季しか歩けないようです。夏道ならぬ,冬道だと。

縞枯れ現象が山林の新陳代謝になっているということを,あらためて感じることができる風景ですね。朽ちた古木の下からは,幼木がたくさん生えてきています。




やや開けた斜面で昼休憩を取りました。スノーシューのガイドさんが豚汁の材料を背負って来て,暖かい汁を摂ることができました。

気温は図っていませんが,風がほとんどなかったので体感-10℃近辺で,日差しが結構暖かく感じました。

こんな斜面を歩いているときは,汗も出ます。




この日は最良のコンディションでしたが,この辺りは風が吹くと凄い。その結果が,このエビの尻尾。




時々,凍烈しているシラビソもあったりします。

ぐるっと回って,ロープウェイ山頂駅に戻りました。で,こんなものを発見。




案内板が見事に足元に埋もれています。積雪2mぐらいはあるのかな?

楽しいスノーシューハイクになりました。

歩いている間,GPSトレースをしていたので,地図上でどんなコースを歩いたかが分かります。今回は,こんなコースでした。




上図で,紫色の軌跡が歩いた場所で,三角形の軌跡を右回りに回りました。

今回はスノーシューをレンタルしましたが,自分で買ってもいいななんて思っています。