出張で,沼津へ行きました。新幹線は三島駅に止まります。沼津は地盤が軟らかいらしく,新幹線の駅はありません。新幹線の線路も,東名も新東名も海岸から少し内陸寄りに走っています。
三島は富士山のすぐふもとになるため,きれいな湧水が多く,鰻がおいしいことで知られています。出張の空き時間においしい鰻を頂きました。
ここ数年,鰻の稚魚であるシラスが不漁のため,鰻そのものが高騰しているようです。上のうな丼は並ですが最近値上げしたようで,¥2,980でした。おそらく値上げ前は¥2,500くらいではないでしょうか。
値上がりしたことよりも,シラスの不漁が今後も続くと鰻料理そのものが我々の目の前から姿を消してしまいそうで,それが心配です。
色々考えながら頂きましたが,味の方は素晴らしい。ふっくらと焼きあがり,たれの味も見事で,大変美味しく頂きました。
写真には出ていませんが,うな丼には肝吸いも付きます。三つ葉の香りも素晴らしく,やわらかい肝が入っています。
ビールとともにいただきましたが,大変満足させていただきました。ご馳走様でした。
2012年5月24日木曜日
2012年5月12日土曜日
蓼科大滝,杜鵑峡,八島ヶ原湿原(4月29日)
前日の横谷峡歩きは高低差が結構あって疲れましたが,天気がよさそうなので翌日も色々と欲張って歩いてきました。
まずはヴィーナスラインを下り,蓼科湖へ降りる直前の大きな左カーブのところ,そうあの不思議な形をしたモニュメントのすぐ下の右側,ホテル滝の湯へ入る道,の僅かに上の道。解り難いですね。私も間違えて,ホテルの玄関に着いてしまいました。
左手にホテルを見ながら細い道を進むと,大きく左に曲がって沢を渡るところに,蓼科大滝の入り口が。特に駐車場はありませんが,道幅が広くなっているところに車を停めておきます。
沢の左岸を入って行くと,大きな石がたくさん転がっているあたりに来ます。結構湿度があり,苔も生えています。そして何より,驚くべき木の生き様を目にすることができます。
何かの間違いで岩の上に根付いてしまったのでしょうか?直径1mは優に超すような太い幹が,岩に上に腰掛けるようにして天に向かって枝を伸ばしています。よくここまで立派に大きくなったものですね。逆境にめげずに生きていくとはすばらしい。この木の生き様に『脱帽』。
ここから大滝はもうすぐ。水音が聞こえます。
こちらの水量も,昨日の横谷峡同様たっぷりとして,実に見事です。この水の流れに暫し見とれていました。
ちょっと上から見ると,また雰囲気も変わります。ここにも四阿があります。
遊歩道案内図によれば,この近辺をぐるりと周回できるようですね。今回は大滝を見てすぐに次の目標に向かいました。
次の目標は杜鵑峡(とけんきょう)というやはり水にまつわる景勝地です。蓼科には40年以上昔から来ていましたが,杜鵑峡という地名は今回初めて知りました。
ヴィーナスラインを更に下り,蓼科湖を過ぎ聖光寺の桜がまだ咲いていないことを確認し,東急リゾートへの分岐を過ぎ急な下り坂を降り切って登り返す直前,ちょうどその交差点を右折します。緩やかに林間の道を下り,右手に何軒かのカフェやペンションを見送ると,下り坂の正面に食堂が見え,道は左に大きくカーブして沢を渡ります。車は,カーブが終わるあたりの左側に広いスペースがあり,停めることが可能です。沢を渡ってすぐの左側は食堂の駐車場なので,無断駐車は不可です。
目の前にこんな案内板が。
杜鵑とはホトトギスのことらしく,季節になるとその美しい鳴き声が聞こえるとのことですが,今回はちょっとまだ早いようです。
急な坂道を上り,林間を抜けていくと,吊り橋が見えてきます。小さな吊り橋ですがやはりここも水量が多く, 流れが耳に心地よく響きます。
と,もうそこは景勝地杜鵑峡です。
実は,この時既に杜鵑峡にいるのだとは解らず,更に上に上ってから『あぁ,あそこだったんだ』と気が付きました。それほどあっという間に着き,通り過ぎてしまいます。
急な登りに息が上がり,周りの景色を見る余裕があまりありません。どんどん高度を上げると,目の上に四阿が見えてきます。水音はもうずいぶん下になり,風の吹き渡る音の方がよく聞こえます。四阿で一休みして息を整えて更に上ると,ほどなく広い林道に出ます。車の轍の跡もあります。
冬枯れた木立と,強烈な日差しがアンマッチで,ちょっと不思議な気分になります。
さらに林道を下っていくと人家が近づき,出口に到着です。
案内板には一周約30分とあり,実際休憩を少しとって35分でした。
急登から後林道の後半は,特に普通の山の散策なので,水辺を楽しみたい向きには杜鵑峡までを往復すればいいと思います。
さてこの時点でまだ9時半。まだまだホンの足慣らし程度です。次の目的地は八島ヶ原湿原です。 杜鵑峡から向うには,大門街道で白樺湖に行くと近道なので,そちらへ。途中,白樺湖からは蓼科山がとても見事に見えます。
大門峠を左折し,車山,霧ケ峰と続く高原ルートは,とても見晴らしがよく,北アルプス,御嶽山,中央アルプス,南アルプス, 八ヶ岳と,180度を超える展望が展開します。残念ながら,富士山は見分けられませんでした。
肉眼ではとてもきれいに見えても写真に撮ると遠くの山はうまく写りません。近いので比較的よく撮れた八ヶ岳がこの姿です。
程なくして霧ケ峰のスキー場が見えてきたところで,道を右に取り八島ヶ原湿原へ。さすがにこの日は連休の二日目でしかも天気がいいので,八島ヶ原湿原の駐車場はほぼ満車。うまく滑り込んで,靴を履きかえ,湿原歩きです。
駐車場からヴィーナスラインの下をくぐるトンネルを抜けて湿原の入り口に立つと,まず眼下に広がる景色がこれです。
手前に木道があるのが解りますが,いったい湿原の向こうの方はどの辺を歩くのだろう。一周3.7Km,時間一時間半のコースですが,見渡すと広く感じます。後で調べると,立っている場所から上の写真の湿原と山の端の境にある道までの距離は,およそ1Kmです。まだまだ冬景色の湿原ですが,色々なものが見られそうです。
木道は,広い一本道になっているところと,細い二本道になっているところがあります。木道以外を歩くことは禁じられています。
入口の展望台から左手奥に見えた水辺の近くに,休憩できるスペースが設けてあります。まだ11時ちょっと過ぎでしたが,早めの昼ご飯を取りました。こんな景色の中で食べる握り飯は最高です。
この写真のほぼ中央,山の端の切れ込みのあるあたりが,入口の展望台です。
蓼科は今どこも鹿が増えて困っているようですが,ここでも強烈な対抗策を強いられているようです。
八島ヶ原湿原全体を鹿の食害から守るため,2mぐらいある柵が張り巡らされて,遊歩道では扉を開けて出入りします。
でも美しい自然とはいつもふれあっていたいしね。
冬の景色でまだ緑がないですが,そのおかげでふれあえる素敵な自然を見つけました。
このボールのような不思議な『黄緑』の塊。ヤドリギですね。冬景色の中ではこんなに目立つんだ。
もう一丁。
歩き始めてちょうど1時間半,そろそろ終わりが近い様子です。ちょっと空模様は緩んできたかな?
続く木道の先,右の峠に見えるあたりが入口展望台。ここからさらに右の鷲ヶ峰に登っていくコースもあるんですね。
この日は歩くのはこのくらいにして,甘いものがほしくなったので女神湖まで行ってソフトクリームを食べ,無事に小屋までたどり着き,長い一日を終わりにしました。
まずはヴィーナスラインを下り,蓼科湖へ降りる直前の大きな左カーブのところ,そうあの不思議な形をしたモニュメントのすぐ下の右側,ホテル滝の湯へ入る道,の僅かに上の道。解り難いですね。私も間違えて,ホテルの玄関に着いてしまいました。
左手にホテルを見ながら細い道を進むと,大きく左に曲がって沢を渡るところに,蓼科大滝の入り口が。特に駐車場はありませんが,道幅が広くなっているところに車を停めておきます。
沢の左岸を入って行くと,大きな石がたくさん転がっているあたりに来ます。結構湿度があり,苔も生えています。そして何より,驚くべき木の生き様を目にすることができます。
何かの間違いで岩の上に根付いてしまったのでしょうか?直径1mは優に超すような太い幹が,岩に上に腰掛けるようにして天に向かって枝を伸ばしています。よくここまで立派に大きくなったものですね。逆境にめげずに生きていくとはすばらしい。この木の生き様に『脱帽』。
ここから大滝はもうすぐ。水音が聞こえます。
こちらの水量も,昨日の横谷峡同様たっぷりとして,実に見事です。この水の流れに暫し見とれていました。
ちょっと上から見ると,また雰囲気も変わります。ここにも四阿があります。
遊歩道案内図によれば,この近辺をぐるりと周回できるようですね。今回は大滝を見てすぐに次の目標に向かいました。
次の目標は杜鵑峡(とけんきょう)というやはり水にまつわる景勝地です。蓼科には40年以上昔から来ていましたが,杜鵑峡という地名は今回初めて知りました。
ヴィーナスラインを更に下り,蓼科湖を過ぎ聖光寺の桜がまだ咲いていないことを確認し,東急リゾートへの分岐を過ぎ急な下り坂を降り切って登り返す直前,ちょうどその交差点を右折します。緩やかに林間の道を下り,右手に何軒かのカフェやペンションを見送ると,下り坂の正面に食堂が見え,道は左に大きくカーブして沢を渡ります。車は,カーブが終わるあたりの左側に広いスペースがあり,停めることが可能です。沢を渡ってすぐの左側は食堂の駐車場なので,無断駐車は不可です。
目の前にこんな案内板が。
杜鵑とはホトトギスのことらしく,季節になるとその美しい鳴き声が聞こえるとのことですが,今回はちょっとまだ早いようです。
急な坂道を上り,林間を抜けていくと,吊り橋が見えてきます。小さな吊り橋ですがやはりここも水量が多く, 流れが耳に心地よく響きます。
と,もうそこは景勝地杜鵑峡です。
実は,この時既に杜鵑峡にいるのだとは解らず,更に上に上ってから『あぁ,あそこだったんだ』と気が付きました。それほどあっという間に着き,通り過ぎてしまいます。
急な登りに息が上がり,周りの景色を見る余裕があまりありません。どんどん高度を上げると,目の上に四阿が見えてきます。水音はもうずいぶん下になり,風の吹き渡る音の方がよく聞こえます。四阿で一休みして息を整えて更に上ると,ほどなく広い林道に出ます。車の轍の跡もあります。
冬枯れた木立と,強烈な日差しがアンマッチで,ちょっと不思議な気分になります。
さらに林道を下っていくと人家が近づき,出口に到着です。
案内板には一周約30分とあり,実際休憩を少しとって35分でした。
急登から後林道の後半は,特に普通の山の散策なので,水辺を楽しみたい向きには杜鵑峡までを往復すればいいと思います。
さてこの時点でまだ9時半。まだまだホンの足慣らし程度です。次の目的地は八島ヶ原湿原です。 杜鵑峡から向うには,大門街道で白樺湖に行くと近道なので,そちらへ。途中,白樺湖からは蓼科山がとても見事に見えます。
大門峠を左折し,車山,霧ケ峰と続く高原ルートは,とても見晴らしがよく,北アルプス,御嶽山,中央アルプス,南アルプス, 八ヶ岳と,180度を超える展望が展開します。残念ながら,富士山は見分けられませんでした。
肉眼ではとてもきれいに見えても写真に撮ると遠くの山はうまく写りません。近いので比較的よく撮れた八ヶ岳がこの姿です。
程なくして霧ケ峰のスキー場が見えてきたところで,道を右に取り八島ヶ原湿原へ。さすがにこの日は連休の二日目でしかも天気がいいので,八島ヶ原湿原の駐車場はほぼ満車。うまく滑り込んで,靴を履きかえ,湿原歩きです。
駐車場からヴィーナスラインの下をくぐるトンネルを抜けて湿原の入り口に立つと,まず眼下に広がる景色がこれです。
手前に木道があるのが解りますが,いったい湿原の向こうの方はどの辺を歩くのだろう。一周3.7Km,時間一時間半のコースですが,見渡すと広く感じます。後で調べると,立っている場所から上の写真の湿原と山の端の境にある道までの距離は,およそ1Kmです。まだまだ冬景色の湿原ですが,色々なものが見られそうです。
木道は,広い一本道になっているところと,細い二本道になっているところがあります。木道以外を歩くことは禁じられています。
入口の展望台から左手奥に見えた水辺の近くに,休憩できるスペースが設けてあります。まだ11時ちょっと過ぎでしたが,早めの昼ご飯を取りました。こんな景色の中で食べる握り飯は最高です。
この写真のほぼ中央,山の端の切れ込みのあるあたりが,入口の展望台です。
蓼科は今どこも鹿が増えて困っているようですが,ここでも強烈な対抗策を強いられているようです。
八島ヶ原湿原全体を鹿の食害から守るため,2mぐらいある柵が張り巡らされて,遊歩道では扉を開けて出入りします。
自然を自然の姿に守っていくために,人の手が必要になるという矛盾。
でも美しい自然とはいつもふれあっていたいしね。
冬の景色でまだ緑がないですが,そのおかげでふれあえる素敵な自然を見つけました。
このボールのような不思議な『黄緑』の塊。ヤドリギですね。冬景色の中ではこんなに目立つんだ。
もう一丁。
歩き始めてちょうど1時間半,そろそろ終わりが近い様子です。ちょっと空模様は緩んできたかな?
続く木道の先,右の峠に見えるあたりが入口展望台。ここからさらに右の鷲ヶ峰に登っていくコースもあるんですね。
この日は歩くのはこのくらいにして,甘いものがほしくなったので女神湖まで行ってソフトクリームを食べ,無事に小屋までたどり着き,長い一日を終わりにしました。
場所:
長野県茅野市北山 杜鵑峡
気圧計+温度計+高度計 (その2)
以前作成した『気圧計+温度計+高度計』を,蓼科で使ってみました。
地図を見て標高がおよそ1,660mと分かっているところですが,実際に計測してみるとこんな風になりました。
まずは気圧の表示。晴れた日なので,平地では1,000(hPa)ぐらいになるところです。
続いて温度の表示。朝の6:30頃なので,10℃と結構寒い。
そして,こちらが高度の表示。まあ,こんなものでしょうか。
結構正確なようでそれはそれでいいのですが,温度の変化で高度がかなり変動します。つまり,車の中で測っていると,車中の気温で高度を計算してしまうので,温度が高めになり高度も高めに出てしまいます。密閉容器のため環境温度と平衡しないと正しい高度が出ないので,ちょっと面倒くさい。考えどころですね。
地図を見て標高がおよそ1,660mと分かっているところですが,実際に計測してみるとこんな風になりました。
まずは気圧の表示。晴れた日なので,平地では1,000(hPa)ぐらいになるところです。
続いて温度の表示。朝の6:30頃なので,10℃と結構寒い。
そして,こちらが高度の表示。まあ,こんなものでしょうか。
結構正確なようでそれはそれでいいのですが,温度の変化で高度がかなり変動します。つまり,車の中で測っていると,車中の気温で高度を計算してしまうので,温度が高めになり高度も高めに出てしまいます。密閉容器のため環境温度と平衡しないと正しい高度が出ないので,ちょっと面倒くさい。考えどころですね。
横谷峡の散策(4月28日)
GWの前半は,蓼科に行きました。山小屋のある場所は標高が約1,700mあるので,普通でも気温が平地に比べて10℃くらい低く,GWでは一か月ぐらい季節が前に戻ります。そのため,例年蓼科湖のそばにある聖光寺(標高1,200m少し)ではGWがソメイヨシノが見ごろになります。
今年は春が遅く,東京でも4月に入ってからの開花だったので,まだ咲いていないのではと心配していましたが,案の定蕾は固~く,色付きもせず,咲く気配も見えませんでした。
窓から見える景色は冬のままですが,さすがに日差しは強く,ちょっと不思議な景色に見えます。天気が一日中よいという予報で散策には絶好なので,横谷峡を歩いてみることにしました。
まずは御射鹿池に車で向かいます。ここは東山魁夷の作品でも有名な人工池です。紅葉の頃には訪れる人も多いのでしょうが,この時期はひっそりと静かに春を待っているようです。
こういう時期もいいなぁ~。
続いて,横谷観音近くの駐車場まで行き,そこに車を置いて横谷峡を散策(乙女滝までの往復)に出かけました。
駐車場には一台も車はなく,止め放題です。
駐車場から横谷観音までの道すがら,左に大滝神社があり,そこにもちょっとお参りをしていきました。ご神体と思われる巨大な石の周りは四本の柱で結界が作られており,神聖な場所です。
横谷観音からは急激な下りで足場が悪く,とても散策路といえるような状態ではありません。落石の多い場所のようで,ごく最近補修されたような形跡も見られました。靴だけはしっかりしていかないと,つらい目にあいます。
で,沢の中腹まで下りてくると道が分岐し,左に『王滝』の展望スポットがあります。小さな四阿があり,景色を堪能できます。
滝からは少し離れていますが,その水音と見事な流れに,見とれてしまいます。
暫し休んでから,沢沿いに乙女滝方向へ進みます。沢に近づくかと思えば高巻きにするような道を,のんびりと早い春の景色を楽しみながら歩きます。 ここからは道幅も広く歩きやすいので,普通の林道歩き程度です。
途中の屏風岩
や,霧降の滝
も,雪解けのためか水量が多く,非常に豪快な流れでした。
道の脇に生えた苔からも,温かい日差しの中に水のしずくが滴り光り,エネルギーが湧いてくるのを感じました。
横谷温泉旅館の大きな建物の脇を抜けると,じきに乙女滝に到着です。こちらも水量が多く,乙女というよりも女傑といった見事さでした。
ここからは来た道を引き返します。不思議と,来る時よりも帰り道のほうが短く感じます。途中,用意してきた握り飯を昼ご飯にして,王滝まで戻りました。
さてここでまだ日は高い,天気は好いしもう少し歩こう,ということでちょっと上流にある『おしどり隠しの滝』まで足を延ばしてみました。ところがこれがまた結構な悪路でした。落石の心配もある上に,斜面をトラバースする細く狭く長い道を歩くので,結構疲れます。30分程度で着くはずなのに,気持ちの上では1時間もかかったように思いました。
でも来て見てやっぱりよかったと思いました。ここも紅葉の頃のほうが人が多いかもしれませんね。水量が多いこの季節も素晴らしいです。
ここはもう,明治湯のすぐ足元ですが,細い渓谷のせいか降り積もった雪が解けきらず,まるで氷河か氷山のような景色が見えたのも,この時期ならではの美しさですね。
ここからは,横谷観音へ戻りお参りをしてお札を頂きました。
今年は春が遅く,東京でも4月に入ってからの開花だったので,まだ咲いていないのではと心配していましたが,案の定蕾は固~く,色付きもせず,咲く気配も見えませんでした。
窓から見える景色は冬のままですが,さすがに日差しは強く,ちょっと不思議な景色に見えます。天気が一日中よいという予報で散策には絶好なので,横谷峡を歩いてみることにしました。
まずは御射鹿池に車で向かいます。ここは東山魁夷の作品でも有名な人工池です。紅葉の頃には訪れる人も多いのでしょうが,この時期はひっそりと静かに春を待っているようです。
こういう時期もいいなぁ~。
続いて,横谷観音近くの駐車場まで行き,そこに車を置いて横谷峡を散策(乙女滝までの往復)に出かけました。
駐車場には一台も車はなく,止め放題です。
駐車場から横谷観音までの道すがら,左に大滝神社があり,そこにもちょっとお参りをしていきました。ご神体と思われる巨大な石の周りは四本の柱で結界が作られており,神聖な場所です。
横谷観音からは急激な下りで足場が悪く,とても散策路といえるような状態ではありません。落石の多い場所のようで,ごく最近補修されたような形跡も見られました。靴だけはしっかりしていかないと,つらい目にあいます。
で,沢の中腹まで下りてくると道が分岐し,左に『王滝』の展望スポットがあります。小さな四阿があり,景色を堪能できます。
滝からは少し離れていますが,その水音と見事な流れに,見とれてしまいます。
暫し休んでから,沢沿いに乙女滝方向へ進みます。沢に近づくかと思えば高巻きにするような道を,のんびりと早い春の景色を楽しみながら歩きます。 ここからは道幅も広く歩きやすいので,普通の林道歩き程度です。
途中の屏風岩
や,霧降の滝
も,雪解けのためか水量が多く,非常に豪快な流れでした。
道の脇に生えた苔からも,温かい日差しの中に水のしずくが滴り光り,エネルギーが湧いてくるのを感じました。
横谷温泉旅館の大きな建物の脇を抜けると,じきに乙女滝に到着です。こちらも水量が多く,乙女というよりも女傑といった見事さでした。
ここからは来た道を引き返します。不思議と,来る時よりも帰り道のほうが短く感じます。途中,用意してきた握り飯を昼ご飯にして,王滝まで戻りました。
さてここでまだ日は高い,天気は好いしもう少し歩こう,ということでちょっと上流にある『おしどり隠しの滝』まで足を延ばしてみました。ところがこれがまた結構な悪路でした。落石の心配もある上に,斜面をトラバースする細く狭く長い道を歩くので,結構疲れます。30分程度で着くはずなのに,気持ちの上では1時間もかかったように思いました。
でも来て見てやっぱりよかったと思いました。ここも紅葉の頃のほうが人が多いかもしれませんね。水量が多いこの季節も素晴らしいです。
ここはもう,明治湯のすぐ足元ですが,細い渓谷のせいか降り積もった雪が解けきらず,まるで氷河か氷山のような景色が見えたのも,この時期ならではの美しさですね。
ここからは,横谷観音へ戻りお参りをしてお札を頂きました。
場所:
長野県茅野市北山 横谷観音
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