新年の始めは酒録から。
昨秋沖縄を35年ぶりに訪れ,月日の流れと自分の変化を様々なことから感じたのですが,泡盛のくーす(古酒)への思いは,年を経るごとに増すものがあります。
これは,新里酒造の『琉球 古酒』です。この蔵元は,酒録『琉球』でも紹介しました。その古酒ということになります。
ラベルにもありますが,新里酒造のHPには『蔵元創業は弘化三年(1846年)で,現存する沖縄の酒造所としてはもっとも古い酒造所と云われています。』とあります。
もっとも,古酒は普通3年以上貯蔵熟成させたものを言うようですので,蔵元の古さと古酒は直接関係ないわけですが。
とは言いながら,さすがに古酒は滑らか。『琉球』の激しさが嘘のようで,味わい深くまた深い香りがします。歳月が酒をこんなに変化させるんですね。
『薫り』,『旨味』,『余韻』の三つのテーマをコンセプトに仕上げたという三ツ星古酒。
泡盛はタイ米を原料にしますが,それが古酒になった時に独特の香りと味を生むのだそうです。この酒も実に深い味がします。
また写真を見てもわかる通り,度数が43度と高く,お薦めの飲み方は水割りとのことですが,ストレートで頂きます。水割りした方が飲み易いのは確かですが,ストレートの方が香りも味もよく解るような気がします。
飲んだ時の印象です。
色 :無色
香 :いわゆる古酒香
味 :甘くマイルド,ごくわずかにスパイシー,後に残るほろ苦さ
後 :キレよく甘みが残る
沖縄県那覇市 酒のスマイルにて購入
P.S.
『新里』は『にいざと』ではなく,『しんざと』と読むんですね。沖縄では地名は音読みが主体だと知っていましたが,つい『にいざと』と読んでいました。
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